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2025.11.17

第84回 日本癌学会学術総会 参加報告

2025年9月25日から27日にかけてに金沢大学がん進展制御研究所・教授 大島 正伸先生が会長をされた表記学術講演会が石川県金沢市で開催されました。

当科からは今井および各務教授が参加し今井より「がん疼痛患者におけるオピオイド投与量とオピオイド誘発性便秘症との関係:観察研究(OIC-J研究)の事後解析」を発表いたしました。また、各務教授より小細胞肺癌に対するタルラタマブについてランチョンセミナーがありました。

開催日:2025年9月25日(木)~27日(土)
開催地:石川県
テーマ:「未来への希望と共に、つながるがん研究」

1. 学会概要

2025年9月25日(木)から27日(土)にかけて、石川県金沢市にて「第84回 日本癌学会学術総会」が開催されました。本総会は、金沢大学がん進展制御研究所・教授の大島正伸先生が会長を務められ、テーマとして「未来への希望と共に、つながるがん研究」が掲げられました。全国から多くの研究者・臨床医が参加し、基礎・トランスレーショナル・臨床研究が有機的に“つながる”場として、活発な議論が展開されました。

2. 所感

多職種が一堂に会する本学会は、臓器横断的、職種横断的な意見交換が非常に活発で、今後のがん研究の向上に直結する多くの知見が得られました。
また、国際的な情報発信を視野に入れたセッションも多く、日本発の癌研究の強みや課題を世界と共有していくことの意義を強く感じました。

当科から今井が群馬県立がんセンター勤務時に行った研究で

演題名

「がん疼痛患者におけるオピオイド投与量とオピオイド誘発性便秘症との関係:観察研究(OIC-J研究)の事後解析」

発表概要

本研究では、がん疼痛患者におけるオピオイド使用量とオピオイド誘発性便秘症(opioid-induced constipation: OIC)の発症との関連を、OIC-J研究データを用いて事後解析したものです。
解析の結果、オピオイド投与量の増加と OIC 発症リスクとの関係性が示唆され、臨床現場における疼痛緩和と副作用マネジメントの両立の重要性について議論しました。会場では、がん疼痛治療や支持療法の専門家から多くの質問と意見が寄せられ、活発な意見交換の機会となりました。

総会全体の印象

今総会は「つながるがん研究」というテーマの通り、基礎研究と臨床研究の連携や、最新の分子標的研究・免疫療法・がん微小環境研究など、多領域が交差する内容が多く取り上げられました。
特に、AI を用いたがん研究の新潮流、シングルセル解析、早期臨床試験の進展など、未来志向のセッションが多数企画され、本邦のがん研究のさらなる発展が期待されました。

まとめ

本学術総会では、最新のがん研究の潮流を直接学ぶとともに、当科の研究成果を全国の研究者に発信し、議論する貴重な機会となりました。今回得られた知見や意見は、今後の研究活動および臨床実践に活かしてまいります。